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人気急上昇中の金沢に旅行に行くと温泉も楽しめる

2015年春に北陸新幹線が開業して以来、様々なメディアを通じて金沢の素晴らしさがよく伝わりました。特に新幹線の開通によって一気に身近になった首都・東京の人々の間では金沢という土地は話題の存在となっており、人気急上昇中です。

なお、旅番組を通じて温泉地としての魅力も伝わり、温泉フリーク達からも熱い視線を注がれています。

新幹線の開通により注目を集める都市

かつて北陸地方とは、本州内の地域ながらアクセス環境が悪いため短期間の旅行がしにくい場所という認識を持たれていたところがあります。具体的には昭和40年代の時点では東京駅から金沢駅まで5時間以上かかっていて、平成に入ってほくほく線が開業しても4時間弱の時間がかかっていました。

しかし、長く続けられていた新幹線の工事がようやく終わって2015年春に長野新幹線が金沢駅まで延伸されて北陸新幹線という名称にリニューアルされます。新規開通した北陸新幹線を利用すると、東京駅から軽井沢や長野を経由してわずか2時間半で着くため、金沢とは日帰り旅行すら可能な都市となりました。

開業以降、旅行雑誌やテレビなどのメディアがこぞって金沢を取り上げられるようになっており、今では日本で最も高い注目を集める新興観光地の一つです。ちなみに、平日も休日も東京発・金沢行きの新幹線「かがやき」は朝の6時10分台から出ており、これに乗車すると9時前には金沢駅に到着します。

帰りの新幹線については東京行き「かがやき」の最終便が21時ジャストで、富山駅に向かう「つるぎ」については23時過ぎまで出ています。つまり朝一番の新幹線で金沢に向かえば、なんと12時間以上現地に滞在する事が可能で、忙しい人達の間では泊りではなく日帰りで遊びに行く人も増加中です。

金沢市とはどんな歴史をもつ都市か?

続いて、東京・首都圏の人々から熱視線を集めている金沢の歴史を紹介すると、この地域は中世まではゆっくりとした発展と続けてきた街です。しかし、江戸時代に入ると戦国時代末期に築城された金沢城の城下町として栄え始め、江戸時代に急速な発展を遂げた事が今日の繁栄の礎になっています。

ちなみに、明治時代に入ると他の都市にどんどん抜かれていきますが、江戸時代においては全国でトップ5に入るほど人口の多い都市でした。明治22年には金沢市という自治体が発足して周辺地域をどんどん編入していき、面積を当初の10倍・20倍とどんどん広げていきます。

明治31年には金沢城の付近に金沢駅が開業した事で一気に交通の便が良くなり、駅東口の旧城下町エリアがますますの発展を遂げていきました。さらに鉄道網が発達した事で北陸地方の中枢都市へと成長していき、人口は右肩上がりで今では50万人弱の人々が暮らしています。

2015年春に新幹線が開通した事で今後もますますの人口増加が見込まれており、地方の過疎が進む中で全国の地方都市から羨望の目で見られている注目の都市です。

温泉地としても有名な金沢

金沢市は温泉とのゆかりが深い街で、城下町として栄えていた頃から温泉街として発達し始め、以降、少しずつ温泉旅館が増えていきました。一つの場所に温泉旅館が集中しているような温泉郷とは違って金沢市西部の幅広いエリアに温泉旅館・天然温泉施設が点在しています。

そして、駅から離れた交通の便が悪い温泉郷とは違い、どの温泉旅館・温泉施設もある程度駅から近いため金沢駅を降りて短時間でアクセスできます。その中で、駅前で営業している「天然温泉加賀の湧泉ドーミーイン金沢」は日帰り入浴も可能なため、日帰り旅行の際にはおすすめです。

山奥の老舗温泉旅館もある金沢市

金沢市の温泉旅館・天然温泉施設の大半は駅付近に広がる平地エリア内に位置しています。しかし市の東部・南部に広がる山岳地帯の中にも老舗温泉旅館があって温泉好きの人達の間で人気です。まず金沢駅の約10km北東に位置する深谷町内の「元湯 石屋」という老舗は江戸時代後期の寛政元年(1789年)から続く由緒ある温泉旅館になります。

こちらでは宮本武蔵が戦いで負った傷を見事に治癒させたと古くから伝えられる良質な湯で旅の疲れを癒せるほか、旬の素材を使った絶品会席料理を堪能できます。展示スペースでは徳川家の人物が加賀藩の前田家に嫁いだ際に持ち込んだ貴重な化粧道具が展示されている上に、館内の至る所で江戸時代の面影を感じられる名旅館です。

続いて、金沢駅の約15km南東に広がる湯涌温泉という1300年の歴史を誇る山奥の温泉街にも個性的な宿泊施設があります。その中で「金沢湯涌温泉 あたらしや」は、「新屋」として開業してから250年の歴史がある旅館で現在は11代目の館主が切り盛りをしています。

こちらの宿は250年の歴史の中で培われた伝統の方法で調理された最高の料理を味わえる宿で、金沢で採れた食材を使用しているのが大きな特徴です。天然素材にもこだわっていて魚は養殖の魚を使っておらず化学調味料なども不使用のため金沢の食材の素晴らしさを堪能したいかたには特におすすめの宿です。

なお、市街地は下から明かりが強くて夜空の星があまり見えませんが、湯涌温泉は郊外エリアにあるため晴れた日には素晴らしい星空も鑑賞できます。その他、標高が高いため西側の金沢市街地の美しい夜景も楽しめる素晴らしい温泉街です。

金沢市の人気観光スポットとは?

続いて、市街地に老舗温泉旅館が点在する金沢市の人気観光スポットをいくつかご紹介します。新幹線の開通以来、たくさんの旅番組に映ったり雑誌に写真が載った事で一気に有名になったのが駅の東口そばにある「鼓門」です。

この門は日本のどこに行っても巡り合えないような特殊な形状をしており、TV画面や雑誌誌面を見た人達の心を強く惹きつけるため、市の新たなシンボルとなってきています。また金沢の繁栄の礎になっている金沢城もおすすめで、天守閣は現存して(復元されて)いませんが、城壁など様々な物が美しい姿のまま現存しており、趣があります。

なお市内には着物レンタル店が多く、城址公園内には着物姿の女性観光客がたくさん歩いているため、江戸時代にタイムスリップしたような気分になれるのも特徴です。その他、金沢市は2002年のNHK大河ドラマ「利家とまつ - 加賀百万石物語」の舞台となった場所で、金沢城のほかにも前田利家ゆかりの地やドラマのロケが多数あります。

ドラマのファンだったかたは利家関連スポットを色々と巡るような過ごし方も良いでしょう。