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金沢の魅力に浸れるおすすめの旅行スポット

北陸新幹線が開通して以来、いちだんと身近になった注目の観光地が石川県「金沢」です。名園の自然あり、城と茶屋町の歴史あり、美術館のアートありの見どころスポットは多数!また北陸の海の恵み、和スイーツなどおいしいものにも満足して、にぎやかな市場でお買い物!加賀百万石の栄華を伝える古都金沢の魅力を堪能しましょう!

金沢を代表する観光スポット「兼六園」で庭の美しさに浸ろう

金沢の顔ともいえる代表的な観光スポットが「兼六園」です。日本三名園の一つと数えられている名勝。兼六園は加賀藩前田家によってつくられた庭ですが、一人の藩主が一度に作ったわけではなく、5代藩主である「前田綱紀」に始まって歴代の藩主が少しずつ造り続けていった庭なのです。

広大な敷地に広がる凝った造りの庭を見ると、その年月や熱意が理解できますね。「兼六園」は始めからその名前が付けられていたわけではなく、命名したのは意外にも加賀藩主ではなく老中「松平定信」でした。この庭を訪れた際に、広大(広いこと)、幽邃(静かなこと)、人力(人の手がかかっていること)、蒼古(古びた趣があること)、水泉(水辺があること)、眺望(眺めがよいこと)の六つの条件を兼ね備えた庭という意味を込めて「兼六園」と称したと記録に残っているのです。

春は桜、夏は新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、日本の美しい風景をすべて堪能できる兼六園は、世界に誇れる金沢の名勝といえるでしょう。

「金沢城公園」で加賀百万石の栄華に浸ろう

兼六園に隣接する金沢城公園には藩主前田家の居城があります。兼六園とは橋でつながっているので、ぜひともこちらも訪れたいスポット。広場や遊歩道、森などもあってこちらも兼六園に負けず劣らず自然の豊かな場所。その中に前田家ゆかりの建造物が建っていますが、江戸時代から現存している物と、平成に入ってから復元された物とがあります。

そのまま残っているものは、石川門や三十間長屋など。復元されたのは、菱櫓や五十間長屋、河北門などになります。古い絵図や文書を参考にして再建されたのだそうです。見どころは河北門や橋詰門のみごとさ。現代の感覚で簡単に門と言ってしまえないほどの立派な建造物です。

木造建築がこんなにも美しいものだと実感せずにはいられません。また、玉泉院丸庭園は歴代藩主の個人的な庭として愛されていた庭園。兼六園が外交に使われていた外に向けた庭園とするなら、こちらは私的にくつろぐ庭といえるのかもしれません。

前田家ゆかりの建造物としては「成巽閣」もぜひ見ておきたい所です。場所は金沢城公園ではなく、兼六園の中になるのですが、こちらは前田家の奥方の御殿となります。寝所や居間、謁見の間などそれぞれが女性らしい優雅な内装に溢れています。

鳥が描かれたギヤマンや、凝った美しい欄間、庭を見るために邪魔になるからと20メートルにわたって柱のないつくしの縁など、これぞ百万石の栄華の象徴として、ぜひ見ておきたい場所ですね。

情緒あふれる「長町」で和風グルメとお侍気分に浸ろう

加賀藩の武士たちが住んでいた町が長町です。今でも高い塀や石畳が残っていて、情緒たっぷりの町並みです。敵の侵入を防ぐために道がまっすぐでなかったり、入り組んでいたりするのが特徴で、その中をあちこち迷いながら散策するのも一興です。

武家屋敷の邸宅跡として残っているのが「旧加賀藩士高田家跡」です。奉公人の部屋や馬屋を兼ね備えた基本的な武家の暮らしを見ることができます。その他、足軽資料館や加賀友禅の染色体験ができる友禅記念館などもあります。

個性的なお店もいろいろ。石川県の郷土料理が食べられる食事処やレトロな造りの甘味どころなどの楽しみも満載です。

ひがし茶屋町で芸子さんの優雅に浸ろう

浅野川沿いを挟んで二つの茶屋町があります。「ひがし茶屋街」と「主計町茶屋街」です。華やかで観光客に人気のスポット。かつてのお茶屋を改造して営まれている様々なお店やカフェが並びます。手ぬぐいやがま口などの和雑貨からバッグやアクセサリーのショップ、居心地のいいカフェやスイーツのお店など、ついつい足が止まり長居してしまうこと請け合いです。

茶屋町というからには、お店もいいけど本物のお茶屋さんも見たいっていう願望も当然湧きますね。そこで昔のままのお茶屋さんの姿を公開してくれているのが重要文化財「志摩」。有名な紅柄格子を始めとして、遊興の場として押入れなど収容場所が存在しないお座敷や、芸子が使ったかんざしなども展示されていて当時のお茶屋の豪華で優雅な雰囲気に浸ることができます。

中では和菓子やお茶などがいただけるスペースもあります。

「金沢21世紀美術館」で不思議なアート空間に浸ろう

今や金沢の人気スポットとなった「金沢21世紀美術館」は、空間を利用した独特な作品の楽しみ方ができるめずらしい新感覚の美術館です。まずガラスに囲まれた美術館そのものが奇抜な感じ。数ある展示物の中で一番有名なのが、「スイミングプール」という展示。

上から見ると普通のプール、でも水の中からは人がこちらを見上げて立っている不思議な造形。また、部屋の天井を切り取って、空を絵にみたてた作品では、見る時々によって空の絵が変わる趣向。見るだけでなく、地中に埋まった筒で互いの声を伝え合うことができる電話のような展示物など、触って体験できる楽しさも味わうことができます。

ミュージアムショップでは個性的なグッズがそろっていて、おみやげ用にも自分用にもほしくなるものがいっぱいです。

「近江町市場」でおいしいものを味わおう

「金沢市民の台所」と呼ばれている「近江町市場」には新鮮な魚や野菜、さまざま食品が所せましと並んでいます。地元ならでは食材や珍味もあり、その場で食べさせてくれるお店もあって、楽しい限り。おすすめグルメは、甘海老を混ぜ込んだコロッケ、どじょうのかば焼き、そして海の幸がふんだんにつぎ込まれた海鮮丼。

他では食べられないボリュームとお値段で食べることができる満足の逸品です。また、ショッピングや食事などにぴったりなのが、「近江町いちば館」という5階建のビル。1階は地元の食材が並ぶ店舗、2階は飲食店のフロア、3階以上は公共施設やオフィスで、地下1階がベーカリーやテイクアウト可能なお惣菜を買うことができ、テーブルがあるのでその場でイートインすることもできるのが、観光客には嬉しいところです。

金沢の新しい顔「金沢駅」

金沢の玄関口といえる金沢駅は、ガラスとアルミの巨大なドーム。ホテルやショップなどさまざまな施設を兼ね備えた新しい金沢の顔となっています。古さと新しさが融合した古都金沢にふさわしい駅はそれ自体が観光スポットといえるかもしれませんね。